2010年02月06日

専門性の弱点

ITアーキテクトとITスペシャリスト、建築家と大工の関係をIT業界に照らせばそういうことになる。
設計と製作という区分けに分解すると、設計は両者の仕事だ。製作というのは狭義では単なるプログラムコーディングと単体モジュールテストを指すことになる。設計の幅が広く、アーキテクトとスペシャリストで設計の畑をどのような範囲で分け合うかはチームや企業までその境界線はバラバラだ。静的に線をひけないところがIT業界の難しいところで、臨機応変的に境界線の位置を変化せざるを得ない状況が容易に発生する。ここに上手に対応できないSEは少なくとも評価は下がる。
ドッグイヤーと呼ばれる変化の激しいIT業界において、扱う技術が急速にその種類と変化スピードを多様化させたため、10年程前からSE教育の方向性として、SE達にジェネラリストを求めるより、スペシャリストを求める形態にならざるを得なかった。アーキテクトもスペシャリストも専門領域の1区画だが、境界線が曖昧なまま領域割りを強化した結果、境界線近くの業務を誰も選択しない状況が生まれることがある。
境界線を受け持つのは人と人のつながりをうけもつことでコミュニケーションで補うものだ。コミュニケーション力はSE達の標準スキルに挙げられるが、業務領域が異なるという誤認識により、つなぎの担当が空洞化している。
最近、ここをアーキテクト達が拾うべきだという声が多い。プロジェクトマネージャもこの微妙な境界線に対してはうまく指示ができないからだ。真実は境界線は片側で拾うものではなく、のりしろとして両者で拾うべきものだろう。二つの集合体を輪であらわす際に、中央に重なった部分が出来るが、そこがのりしろであり、両者に属する領域だ。つまるところ、専門領域を極めるには、SE達は周辺の専門領域との”のりしろ”を合わせて学んだおかなければ、大人数をかき集めてもチームプレーがうまく出来なくなるということだ。評価体系もそのスキルに代償を払うようにしなければ、モチベーションはうまれない道理となる。
posted by ジロ at 13:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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